ふたごはたいてい区別がつかない

小学2年生の頃、好きな子をふたごの子と間違えた苦い思い出

氷が解けると

先日、古いハードディスクの中身を整理していると、10年ほど前のTwitterアカウントのアーカイブが残っていた。過去のツイートなんて黒歴史ノートみたいなものだろう。痛々しい発言の数々で頭が痛くなった。その中でも、いまの自分から見ると軽蔑したくなるような発言の数々を見るにつけ、昔の思い出は美化されるのだと実感させられる。

その中のツイートの中に、印象深いものがあった。当時、とあるコラムを読んだときに「氷が解けると春になる。」という言葉があった。今になって調べてみると、1980年朝日新聞天声人語で取り上げられた言葉のようで、「氷が解けると、( )になる。」の空欄を埋めさせる問題で、春になると書いて×になった。というのが初出のようだ。

 

当時の僕には、氷は解けると水にしかならなかった。むしろ春にはならなかった。この問題は、科目で言うならば理科だろう。理科としての答えだったら答えは一意に決まってしまう。両親にこの質問をすると、にやにやしながら「春やろうなあ」と言いながら、最後に「いつかわかるよ」と付け足されたのをよく覚えている。

あれから早10年。人生の長さと比べるとまだまだ経験なんてし足りないけれども、今の僕には、氷からは春ができる。そんな心の余裕が生まれた気がする。