ふたごはたいてい区別がつかない

小学2年生の頃、好きな子をふたごの子と間違えた苦い思い出

一円を笑う者は一円に泣く

小学生のころの懐古をしようと思う.

小学生のころ,結構田舎に住んでいた.毎日のように学校から帰ると近所の公園で野球をしていた.近場の公園の中では大きい公園だったが,飛ばしすぎたりすると公園の外にボールが飛んで行ってしまうことも多かった.最も飛んで行ったのは公園の正面の道とは逆側の大きな家だった.

その家は周辺の地主の家で,正方形の公園の1辺すべてがその家に面していたので,飛びすぎたボールはすべてその家の敷地に入っていく.ボールが入ってしまうと,じゃんけんで負けた人がボールを取りにいくのだが,これがとても大変だった.その家の人は,みんなから雷さんとあだ名がつくほど簡単に怒る人だった.ボールを取りにいくと1時間怒られるなんてしょっちゅうだった.

ある日,ボールが入ってしまい,僕がじゃんけんに負けた.しぶしぶ取りに行き,案の定怒られた.早く終わらないかなと足元を見ると1円玉が落ちていることに気が付いた.拾い上げ,落ちていましたと雷さんに言うと,雷さんは「一円を笑う者は一円に泣くという.だからこれは持っておきなさい.」と言われた.

この話を思い出すにつけ,一円を笑っているのは雷さんじゃないかと思う.